お伊勢参り一人旅⑤【猿田彦神社~月読宮~倭姫宮】

猿田彦神社

内宮を後にし、徒歩で15分ほどの猿田彦神社へ向かいます。猿田彦神社の御祭神は、猿田彦大神です。猿田彦大神は、ものごとの最初に御出現になり万事最も良い方へ“おみちびき”になる大神と言われ、「みち開きの神様」とも言われています。

本殿は大きく、力強い印象です

猿田彦大神の奥様である、天宇受売命(あめのうずめのみこと)のお社「佐瑠女(さるめ)神社」もあり、天岩戸隠れ神話で天照大神を岩戸から出すために一心不乱で踊った女神様をお祀りしています。この神社には、芸能・スポーツ・技芸の上達を祈る方々の参拝が多く、また、天津神と国津神の仲を取り持たれた神様であることから、色々な良き御縁を結ぶ神様として信仰も厚いそうです。

さるめ神社は、女神様らしく女性的な印象です 芸能人の旗も奉納されています

あまり知られていないようですが、本殿裏側へ行くと、御神田があります。ここは、毎年5月5日に豊作を祈って早苗を植えるお祭り「御田祭」が行われる場所です。本殿裏側もわかる方にはわかる強いエネルギーも感じます。神様とゆっくりお話しをしたいときは、本殿裏側に行ってみてはいかがでしょうか?

毎年5月5日に桃山時代の衣装をつけた植方が、のどかな田楽に早苗を植える様子は優雅な絵巻のようだそうです

月読宮

9時45分に到着 雲のない青空が気持ちいい

猿田彦神社を後にし、車で移動します。内宮パーキングから車で2分とほど近い場所にあります。月読宮の御祭神は、月読尊(つくよみのみこと)で、天照大御神の弟神で月夜見宮のご祭神と同じです。「月を読む」という名の通り、月の満ち欠けを教え暦を司る神様とも言われています。

境内には、4つのお社があり、参拝する順番も明記されています

境内には、月読尊のほかに、伊邪那岐神(いざなぎ)、伊邪那美神(いざなみ)の2柱の神様もお祀りされており、天照大神、月読尊、須佐之男命のご両親でもあります。

境内4つのお社は、参拝順序が記されています

「人払い」というのをご存じでしょうか?さっきまで人がいたのに、お参りをしようとしたら急に人がいなくなった…という経験はありませんか?それを「人払い」と言い、神様が「ゆっくりお参りしていきなさい」と人を払っていただいたという神様の歓迎の意味とも言われています。「偶然でしょ?」と思われる方。ぜひこれから気にしてみてください。神様からの歓迎のしるしは、あらゆる形で伝えられてきます。

一日目の参拝でも人払いは起こりましたが、この月読宮では、はっきりと起こりました。参拝するときに他に人がいなかったため、ゆっくりとお参りできました。伊邪那岐様のお社の前で手を合わせ、名前を名乗り、感謝を述べたとき「神々の役に立つ人間に精進しなさい」と言われた気がして、「私は神様に恥じず、役に立つ人間になります」とお約束をしました。

月読宮入ってすぐ右側にひっそりとある「葭原(あしはら)神社」

内宮の末社「葭原(あしはら)神社」も月読宮にあります。五穀豊穣の神様である佐佐津比古命(ささつひめのみこと)、宇加乃御玉御祖命(うかのみたまのみおやのみこと)、伊加利比賣命(いかりひめのみこと)が祀られています。ここは、素通りしそうな小さな入り口ですが、そこから入ると、とても落ち着く空間です。

倭姫宮

駐車場から正面鳥居までは少し距離がありますが、正面から入り参道の美しさに感動しました

月読宮を出て、車で5分で倭姫宮に到着。倭姫宮の駐車場に到着し、駐車場から近い鳥居から入ろうとした時「正面鳥居からお入りください」と声がした気がしたので、遠回りにはなりますが、少し歩いて正面鳥居から入らせていただきました。

倭姫宮正面鳥居からの参道から見る木々

正面鳥居からお社へ向かう参道がとても清らかで美しく、歩いているだけで穏やかな幸せな気持ちになれました。倭姫宮へは何度かお参りをしていますが、この参道を通ったのは初めてで、どなたか分かりませんが教えてくれてありがとうございます!という気持ちでお社へ向かいます。

倭姫とは、第11代垂仁天皇の第四皇女で、天照大神を伊勢の地に祀ったとされ、斎宮の伝説上の起源とされる人です。伊勢神宮には、倭姫にまつわる伝説が多く、伊勢神宮を作られた重要な方であるのが分かります。倭姫の天照大神にふさわしい地を探し求める信念は強く、最後まであきらめずに探し求めた結果、この伊勢の地をお選びになったそうです。女性ならではの信念、コツコツとやり遂げた姿に心打たれます。

倭姫宮を後にし、次は、お伊勢参り一人旅⑥【伊雑宮~うなぎ丼】です。

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