お伊勢参り一人旅⑥【伊雑宮~うなぎ丼】

伊勢市内のお宮参りが終わり、車で30分の志摩市にある伊雑宮(いざわのみや)を目指します。伊雑宮は、伊勢神宮の中でも個人的に大好きなお宮です。伊雑宮は、瀧原宮と同じく、伊勢の地から離れている場所にあるため「天照大神の遥宮(とおのみや)」との呼ばれ、御祭神は、天照大神御魂です。一説には、伊勢神宮の奥宮とも言われているのだとか。

ここに来るとお参りだけでなく、居心地よくてしばらく自然と遊んでしまいます

境内はさほど広くはないので、参道も長くはありませんが、木々や自然に魂が宿り、会話ができるのだとしたら…この場所が最もそれができる場所ではないかと感じます。鳥のさえずりと木漏れ陽の参道を進んだ先には、お社が佇んでいます。「遠い場所までよくこられましたね」と言っていただいているようで、「ここまで来てよかった」といつも思います。

伊雑宮のお社 ここでも人払いでゆっくりとお参りできました

この伊雑宮を知ったきっかけは、数年前に、伊勢市内で乗ったタクシーの運転手さんから「伊雑宮は行ったことありますか?ぜひ一度お参りされてください」と聞いたのが初めてでした。「地元の人は、伊雑宮を大切にしていて、観光客はあまり知らないようです」と言われていました。

そのタクシーの運転手さんは、こうも言われていました。「伊勢神宮へ初参りする日は生まれたときから決まっていて、呼ばれた人しか来れません。そして一度お参りした人は、人生の内平均7回はお参りされると言われています」と教えてくれました。

そして、なんと翌朝ホテルでタクシーを呼んだら、またこの運転手さんが来られてお互いにビックリしたという不思議なご縁のタクシーの運転手さんでした。また、偶然にでも会えたらいいなと思います。

伊雑宮の社務所の横にある巾着クス

伊雑宮の木々はどれも個性的ですが、特に特徴的なのは、社務所横にこんもり巾着袋のような形をしたクスノキです。「巾着クス」と呼ばれています。とてもキュートです。

天気が良ければ、虹色の光が撮影できる不思議な場所なのです

伊雑宮の境内の「ある場所」で木々を撮影すると、ほぼこのような虹色の光が入り込みます。毎回ここを訪れると、今回も撮影できるかな?と撮影するのですが、今回もきれいに映りました。

物理的には、木々の角度や日の当たる角度、カメラの問題なのでしょうが、毎年違う季節、違う時間に来ても、同じように映り込むというのは、きっと物理的な問題だけではないような気もします。

このあと、それを裏付けるようなとても不思議なことが起こりました。少し違う角度からまた写真を撮ろうとしたら…

カメラのオートフォーカス機能が何かを感知している!すかさずスクショ。

何やら、木の根元付近に人間を感知するとフォーカスするマークが現れました。なぜ?と一瞬考えましたが、何かが映り込んでるのをカメラが感知したんだなと思いました。ここはご神域ですから、怖いものではないのは分かっていましたが、撮影した写真をよく見ると…

お姫様がいらっしゃるのが分かりますか?

なんと!お姫様(女神)らしきお姿が現れました。偶然でしょうか?思い過ごしでしょうか?

いえ、この場所は、私にとって一番落ち着く大好きな場所です。私の直感、心の目はここが好き!と何年も前から感じていました。その場所で、「物理的な」カメラのオートフォーカス機能が女神様が現れているのを教えてくれたのですから、これを偶然、思い込みと言うのなら、それでもとても嬉しいことです。

着物を着たお姫様がこちらを向いておっしゃっていることは…

この伊雑宮が伊勢神宮の最後のお宮でもあったこと、今回のお伊勢参りは私にとって大きな意味があったこと、その最後にお姿を見せていただき、おっしゃっていたことは…

「いつも見守っております。日々精進なさってください」と。

未来を予言するものでも、開運を示唆するものでもありませんが、その一言で私は「大きな力に見守られている。だから私は日々行動し、神様のお役に立つ人間として信念を貫いて生きて行く」と勇気をいただきました。

これは、すべての人へ言われていること思います。神々は、等しく人間を見守ってくださっています。「神頼み」も悪くはありませんが、結局は「日々どのような志で生きるのか」を神様は求めておられるのだと思います。それを最後にハッキリと教えていただきました。

「また来ます」と神様、木々にご挨拶し、大好きな伊雑宮を後にします。

またこの地へ出向きたい そして神様に恥じない生き方をしたいと思います

倭姫旧跡地

伊雑宮付近は、住宅地です。伊雑宮から歩いてすぐの場所に、倭姫の旧跡地があります。ここはまさに、一軒家と一軒家の間にひっそりとあり、観光客がたくさん来る場所ではないのが分かります。

倭姫の伊勢神宮にまつわる大きな功績がこのような地元に伝わる遺跡で伝わっていることに感動します

すぐ隣には、秋葉堂と呼ばれるお社があり、伊邪那岐と伊邪那美(天照大神の両親)とこの地の豪族であった伊佐波登美命(いざわとみ)が祀られていました。

小さなお社ですが、存在感があります。

伊雑宮をお越しの際には、200~300メートルでいけるニッチなこの場所へも、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?

うなぎ御料理 中六「うなぎ丼5切れ」

ここでお昼の12時ちょうどのサイレンが鳴り響き、朝ご飯食べずにお参りしてきて、さすがにお腹減った~!と思ったら、香ばしい甘ダレの香りがどこからか漂ってくる…もしやこれは大好物のうなぎでは!?すると、伊雑宮の鳥居の目の前に、うなぎ屋さんが!ふらふらと何も考えずに入店。

うなぎ御料理旅館 中六さん うなぎ丼のみのシンプルメニュー

入店して2階のお座敷に通されて着席。うなぎのいい匂い&腹減りマックスで座ってすぐに「オススメください」ってお願いしたら、「うなぎ丼のみで、うなぎが3切れ、4切れ、5切れでお値段が変わります」と言われたので、「5切れでお願いします」と即注文。

出てきたうなぎ丼は、私の目にはキラキラと光る宝石箱のように見えて、ひとりだというのについ「うわ~おいしそう!」とつい口に出ちゃうほど。

うなぎ5切れを頼んで正解でした ケチって3切れにしてたら絶対に後悔したと思う

うなぎの表面はカリッと香ばしく焼かれており、身はふっくら。ごはんには、甘辛のたれがしみており、醬油のお味がしっかりとしていて香ばしさ際立つ、うなぎ丼でした。

スケジュール的に、昼ご飯を食べる時間ないかも…と思っていましたが、二日目のこの日は朝から全てスムーズに予定が進み、うなぎ丼を食べることができました。ここも、最初から予定していたお店ではなく、偶然いい匂いがしたから寄ったお店でしたが、伊雑宮の目の前にこんないいお店あったとは初めて知りました。

次回は、スケジュールに組み込むこと必至です。おいしいうなぎ丼と、優しい店員さんのご対応に感謝でした。

お次は、お伊勢参り一人旅⑦【神明神社~熱田神宮(最終回)】です。

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