お伊勢参り一人旅①【二見興玉神社~松下社】

年に一度は、お参りさせていただいている伊勢神宮。今回は、ひとりで一泊二日のお伊勢参り一人旅でした。福岡から飛行機で名古屋中部空港へ。レンタカーを借りて、いざ伊勢へ!

名古屋中部空港から伊勢までは約2時間。今回借りたレンタカーは、できるだけ安くしたくて、格安のナビ無しの軽自動車。しかし、ビジュアルがキュートでテンション上がりました。

お伊勢参り一人旅の相棒

今回の参拝スケジュールは、1日目【二見興玉神社⇒松下社⇒外宮⇒月夜見宮⇒瀧原宮】、2日目【内宮⇒猿田彦神社⇒月読宮⇒倭姫宮⇒伊雑宮⇒神明神社⇒熱田神宮】を予定していましたが、予定通りにいかないのが旅の面白さ。

【禊の聖地 二見興玉神社】

二見興玉神社

伊勢神宮をお参りするときは、外宮を先にお参りして、あとに内宮をお参りすることは有名ですが、実は外宮をお参りする前に、この二見興玉神社に出向き、禊をするのが古くからの慣わしとされています。

今回は、初めて二見興玉神社にて「無垢塩祓」のご祈祷をしていただきました。「無垢塩祓(むくしおばらい)」とは、神宮参拝に先立って、心身ともに清めるご祈祷です。

御祭神は、猿田彦大神、宇迦御魂大神です。

二見興玉神社に到着したのが、ちょうどお昼12時でした。お天気は良かったのですが、とても風が強く、波が立っていました。これまで何度か来た場所ではありますが、いつも穏やかな海しか見たことがなかったので、荒々しい様子を見たのは初めてでした。

二見浦の夫婦岩

本殿でのご祈祷は予約せずにできますが、12時から12時40分はお昼休憩のようで、ちょうど12時に到着したので、ご祈祷が始まるまでの40分ゆっくりと境内を回っていました。

境内には、龍宮社というお宮もあります。ご祭神は、綿津見大神です。

毎回、お伊勢参りはこの神社から始まるので、「今年も伊勢まで来たな~!」と思います。去年は、どうだった、2年前はどうだった、3年前は…と、波が立つ二見浦を眺めながら、思い返していました。きっと、それも大切な禊の時間だったかもしれません。

12時40分、ご祈祷の時間になりました。本殿へ案内され、太鼓と共に、祓詞が始まりました。気のせいかもしれませんが、神殿からすーっと涼しく清らかな風がこちら側へ吹いてきたのを感じたと同時に、涙が流れました。

心には、ただ「ありがとうございます、ありがとうございます」という言葉しか浮かばず、その空間にずっと身を留めていたいという感覚でした。

「無垢塩祓」のご祈祷を終え、二見興玉神社をあとにし、お次は「松下社」へ向かいます。

伊勢では珍しいスサノオ様を祀る「松下社」

松下社

二見興玉神社から車で5分とほど近い、この地域の氏神様である「松下社」へ。御祭神は、須佐之男命で、菅原道真他お祀りされています。出雲では、須佐之男命は多く祀られていますが、伊勢ではほとんどお祀りされていません。この神社の創立年は不明だそうですが、一説には安倍晴明が神様をお招きしてたてられたとも言われているそう。

この神社には、三重県の天然記念物でもある樹齢2000年の大楠も佇んでいます。

樹齢2000年の大楠(逆光で見づらくてすみません)

何度かお参りさせていただきましたが、これまで他の参拝者の方と出会ったことがなく、恐らく観光客はあまり来ない神社さんなのだろうなと思います。あまり広くない境内ではありますが、二見興玉神社にお参りの際には、お立ち寄りになってみてはいかがでしょうか?

次は、お伊勢参り一人旅【外宮(豊受大神宮)】です。

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